JR脱線事故「置き石の可能性」…踏切レール上に砕石の粉砕痕

千葉県鴨川市東町で昨年5月に発生したJR外房線の脱線事故で、国の運輸安全委員会は25日、調査結果を公表した。約250メートル手前の踏切で「バラスト」(線路に敷かれた砕石)に乗り上げ、脱線した可能性が高いと指摘した。
事故が起きたのは昨年5月8日午後3時55分頃。安房鴨川発千葉行きの普通電車(6両編成)の先頭車両が脱線し、乗客1人がけがをした。現場の約250メートル手前にある踏切のレール上で、バラストの粉砕痕が確認された。
このバラストについて、同委は「置き石の可能性がある」と調査報告書に記載した。県警が昨年6月、市内の小学生男児が複数の石を置いたとして、電汽車往来危険の非行事実で児童相談所に書類送致したことを踏まえた。
調査を担当した足立雅和鉄道事故調査官は「置き石は置かれ方や量によっては脱線事故につながる。カーブなど条件が悪ければ、被害が大きくなった可能性もある」と述べた。鉄道会社の対策として、バラストのような小さい障害物も排除できる装置を列車に取り付けることを挙げた。
JR東日本千葉支社は「置き石が危険行為であることを引き続き啓発していくとともに、事故の防止に努めてまいりたい」とコメントした。