大阪城公園、嵐山…桜の名所で人出大幅増 感染拡大を懸念の声も

新型コロナウイルスの感染が再拡大しつつある中、関西の桜の名所が見ごろを迎え、花見の行楽客らでにぎわっている。携帯電話のデータによると、26日昼の人出は1週間前より大幅に増え、週末の27日も好天に恵まれて大勢の花見客が見られた。感染防止のために飲食などが禁じられ、スマートフォンを手に歩きながら桜を楽しむなど例年とは異なるスタイルとなっているが、中には飲食する人もいて感染拡大を懸念する声が聞かれた。
大阪城公園(大阪市中央区)の西の丸庭園では約300本のソメイヨシノが見ごろで、入り口には「密を避け、散策しながらお楽しみください」と記された注意看板が立てられるなどしている。一家5人で訪れた大阪府八尾市の主婦、宅和智子さん(30)は「自宅近くの公園と違い、たくさんの桜が咲いているので見に来た。食事も一緒に楽しめたらいいが、感染症対策で先に車内で済ませてきた」と話し、長男(2)も「きれい、きれい」とはしゃいでいた。
庭園内は入園料が必要で検温やアルコール消毒も呼びかけられているが、無料で立ち寄れる公園内の他のエリアでは注意看板の近くでもシートを広げ、仲間と飲酒を楽しむ花見客の姿も。犬の散歩を兼ねて訪れた大阪市東成区の50代の主婦は「人が多くてびっくりした。また感染が拡大するんじゃないか」と心配そうな表情で、「今しか桜を楽しめないので気持ちは分かるが、感染防止の注意は守った方がいい」と話して足早に歩いた。
京都市東山区の円山公園では昨年に続いて夜間のライトアップを中止。花見客へのゴザの貸し出しや露店の出店もなく、マスクの着用や宴会自粛を呼びかけている。神戸市立王子動物園でも恒例の夜桜通り抜けを同様に中止している。
桜の名所として知られる関西4カ所の26日午後1時台の人出について、ソフトバンクの子会社「アグープ」が推計したデータを基に1週間前(19日)と比較すると、毛馬桜之宮公園(大阪市)は42%増、万博記念公園(大阪府吹田市)は32%増、夙川公園(兵庫県西宮市)は50%増、嵐山(京都市)は36%増といずれも大幅に増えていた。
27日に確認された新規感染者数は大阪府386人、兵庫県164人、京都府32人で、いずれも26日より増加した。【石川将来】