政府が新型コロナウイルス対策として大人数の会食自粛を呼び掛ける中、厚生労働省職員23人が深夜まで宴会を開いていた問題で、与党からは30日、関係者の自覚の欠如を批判する声が上がった。野党は田村憲久厚労相の監督責任を含め、国会で追及する方針だ。
自民党の世耕弘成参院幹事長は30日の記者会見で「人数・時間のオーバー(超過)具合を知り、怒りに震えた。とんでもないことをした」と出席者を非難。「少なくとも指導的立場にある人間は職務遂行不可能ではないか。しっかりけじめをつけてほしい」と要求した。
公明党の山口那津男代表も会見で「わが耳を疑う。考えられない」と強調。「厳正な対応を望む。政府内の規律を徹底してほしい」と語った。
両党の幹事長らは国会内で会談し、緊張感を持った対応を政府に求めていくことで一致した。
立憲民主党の枝野幸男代表は常任幹事会で、今回の宴会について「自粛要請を二重三重に破る行動。全貌を明らかにし、適切な責任を取ってもらわないと国民に示しがつかない」と指摘。「官僚のモラルとモチベーションが低下している。官僚に忖度(そんたく)や違法なことを強いてきた政治の責任が大きい」との見方を示した。
同党の安住淳国対委員長は記者団に「菅義偉首相も田村厚労相も本当に責任はないのか」と両氏の監督責任に言及した。
与野党は30日、衆院厚労委員会で31日に予定していた医療法改正案の審議を取りやめ、宴会問題に関する質疑を行うことで合意した。立憲や共産党は宴会の経緯などを厳しくただす構えだ。
[時事通信社]