「キミと結婚できなかったら、ボクはここから飛び降りますよ」
2018年2月、55歳年下の美人妻と籍を入れた紀州のドン・ファンこと野崎幸助さん(当時77歳)は日刊ゲンダイの連載エッセーでこう語っていた。
東京、和歌山、京都でデートを重ね、清水寺でプロポーズ。
「キミの人生をピンク色に染め上げたい。ボクの最後の女性になってくれませんか?」
野崎さんは「清水の舞台」から飛び降りるふりまでして、了承を取り付けたという。
入籍から3カ月後、野崎さんは急性覚醒剤中毒で死亡。まさに「最後のオンナ」となった元妻の須藤早貴容疑者(25)は、野崎さんに離婚を切り出され、月100万円の「手当」がもらえなくなることを案じて、計画的に殺害したとみられている。
「早貴容疑者はスマホで何回も覚醒剤の入手方法や殺害方法を検索していた。犯行直前、地元・田辺市で密売人と会っていたことが、2人のスマホの位置情報解析から分かった。手に入れた覚醒剤を料理に入れようとして、誤って台所の床にこぼしたようです。1階の台所と新品の掃除機から、覚醒剤が検出された。掃除機は掃除などめったにしない早貴容疑者が購入したものだった」(捜査事情通)
早貴容疑者は海外旅行が趣味でブランド品を買い漁るなどとにかく金遣いが荒かった。野崎さんとも、若い女の体が目当てということを承知の上で、会ったという。
「ネジが緩んでいるというか、天然に近い感じです。ホストにはまったり、AV男優にうまいこと言いくるめられ、AV出演までしている。とにかく常識外れで、野崎さんの葬儀の際、喪主という言葉すら知らなかったそうです」(知人)
野崎さんは結婚後、早貴容疑者の名前が記載された戸籍謄本をコピーして、うれしそうに知り合いに配り歩いていたというが、「最後の結婚」が命取りになった。