都内で「大人食堂」開催 困窮者支援、マスクや生理用品も配布 5日も

自治体窓口などが閉まる連休中、生活困窮者を支援する「ゴールデンウイーク大人食堂」が3日、聖イグナチオ教会(東京都千代田区町6)で開かれた。弁当150食やマスクなどを配布したほか、新型コロナウイルス禍のしわ寄せを受ける暮らしや医療、法律などの相談に応じた。訪れた人たちには外国人の姿も目立った。5日も同じ場所で正午から午後6時まで開催する。【和田浩明/統合デジタル取材センター】
主催はNPOなどで作る新型コロナ災害緊急アクションなどで、感染対策をとって実施した。現場担当者によると、用意した弁当は午後6時の終了前に配り終わった。そばや野菜、マスク、せっけんやおむつ、生理用品なども配布した。
アフリカ出身で難民認定申請中だという30代の男性は、「在留資格がないので働けず健康保険にも入れない。法律上の相談をしたくてやってきた。帰国すれば命の危険があるのに、なぜ在留を認めてくれないのか」などと訴えた。一時的に入管施設での収容を解く仮放免中だという。
外国人向けには英語やペルシャ語、ネパール語、ミャンマー語などの通訳を提供。5日には弁当350食を配布する予定だ。