池で「子ども2人が溺れている」と119番、搬送後に死亡確認…誤って転落か

4日午前11時5分頃、佐賀県多久市北多久町

小侍
( こさむらい ) の市中央公園にある「おしどりが池」で、通行人の男性から「子ども2人が溺れている」と119番があった。2人は佐賀市内の病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。県警小城署は誤って転落した可能性があるとみて調べている。
同署の発表などによると、亡くなったのは同じ保育園に通う園児で、同県伊万里市南波多町古里の松高海成ちゃん(5)と、同市南波多町

府招
( ふまねき ) の前田桃四郎ちゃん(5)。死因は2人とも溺死だった。
2人は池にある桟橋付近から転落したとみられる。周辺の水深は約1・3メートル。海成ちゃんは家族に救助され、桃四郎ちゃんは水中に沈んでいるところを消防隊員に引き上げられた。池の周囲には金属製の柵が設置されているが、人がすり抜けられるほどの隙間があった。
この日、2人は少年野球の試合に出場するきょうだいを応援するため、家族と公園内にある野球場を訪れていた。途中で2人がいなくなり、家族が捜していたという。
現場はJR多久駅の北東約700メートル。市中央公園内には野球場のほか、陸上競技場がある。