「地域のために飲みに来た」町議5人、マスクせず会食…女性数人同席し2時間半

岩手県雫石町議5人が3月、同町内の飲食店で2時間半以上にわたり飲酒を伴う会食を開いていたことがわかった。新型コロナウイルスの感染防止のため、県や町が会食は大人数にならないよう呼びかけている時期だった。
参加した町議によると、会食は3月17日、雫石町の飲食店で午後9時半頃まで2時間半以上開かれた。男性町議5人が参加し、町議以外の女性数人が同席した。会食中は、マスクをせずに会話をしていたという。
この日は町議会定例会の閉会日で、町議同士で慰労するのが目的だった。参加した町議は会食後、「地域のために飲みに来た」などと話した。
3月中旬は同県に緊急事態宣言が発令されていない時期で、営業時間の短縮要請も出ていない。ただ、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は、全国に対し、感染リスクが高まる「5つの場面」として、「大人数や長時間におよぶ飲食」や「5人以上の飲食」を示しているほか、食事は短時間で済ませ会話する時はマスクを着用するよう、注意を呼びかけてきた。
県は3月8日に改定した最新の基本的対処方針に、「5つの場面」を避けるよう盛り込んでいる。猿子

恵久
( しげひさ ) ・雫石町長も12日から、ホームページで「会食について大人数になることがないよう、慎重な対応をお願いします」と注意喚起してきた。
「飲食代5000円払うことは、そんなに悪いことか」

飲酒を伴う会食に参加した雫石町議のうち、幅秀哉町議(64)が会食後、取材に応じた。主なやり取りは次の通り。
――なぜ会食をしたのか。
「今日は町議会が終わった。『頑張ったね、飯でも食うか』ということで」
――県や町は、会食が大人数になることがないよう注意喚起している。
「いや、求めていないよ。ちゃんと調べろ。達増知事は、3密に注意して、と呼びかけているはずだ」
――会食では3密を避けていたのか。
「どこまで3密を避けろというのか。議員が集まって飲んだことをあげつらうのか。うちらは(新型コロナは)何にも出てないから」
――町民に選ばれた議員としての自覚はあるのか。
「地域のために飲みに来た。店主に(飲食代として)5000円払うことは、そんなに悪いことか」