大阪・兵庫・宮城「まん延防止措置」適用へ 他にも危険地域続々…1カ月で収まるのか

政府は1日夕、新型コロナウイルスの感染が急拡大している大阪府と兵庫県、宮城県に対し、飲食店の営業時間短縮などに強制力を持たせた「蔓延(まんえん)防止等重点措置」を適用することを決定する。期間は5日から大型連休中の5月5日とする方向だ。変異株の影響もあって感染が再拡大している地域はほかにもあるが、封じ込めできるのか。

専門家らによる基本的対処方針分科会を1日午前に開催し、西村康稔経済再生担当相が方針を説明。衆参両院の議院運営委員会に報告し、夕方の対策本部で正式決定するという流れだ。
重点措置は緊急事態宣言の前段階と位置付けられ、感染拡大局面で早期かつ局地的に対策を講じ広がりを押さえ込む狙いがある。首相が適用する都道府県を指定し知事が市区町村単位で対象地域を定める。今回大阪府は大阪市、兵庫県は神戸、尼崎、西宮各市など、宮城県は仙台市を対象とする方向で検討している。
適用されれば、知事は飲食などの事業者に対し、時短の要請だけでなく命令ができるようになり、応じない場合は20万円以下の過料を科すことが可能になる。マスクなど感染防止策を講じない者の入場禁止なども命令・過料の対象とすることができる。
大阪府内では2月末までの緊急事態宣言解除後に感染が再拡大。3月31日の発表は過去5番目に多い599人だった。31日までの1週間の感染者は2519人で、前週の2・3倍。10万人当たり28・6人で、国の分科会が定めるステージ4(爆発的感染拡大)の水準である25人に達した。特に大阪市では約40人と水準を大幅に上回っている。
3府県以外でも感染は増えており、政府は山形、沖縄両県に対しても適用を検討している。
ほかにも31日には青森県で過去最多の81人、新潟県も33人と過去最多に並んだ。長野県でも長野市だけで29人と過去最多だった。東京都や埼玉県など首都圏でも変異株による感染者や死者が増えてきている。
厚生労働省によると変異株の感染者が、30日までに34都道府県で確認され計678人となり、前週から129人増えた。空港検疫を含めると801人となった。
厚労省にコロナ対策を助言する専門家組織のメンバー、太田圭洋・日本医療法人協会副会長は「変異株はかなり広がっている可能性がある。これまでと同じ対策で拡大を食い止められるのか分からない」と指摘している。