3月31日昼過ぎ、宮城県の村井嘉浩知事に西村経済再生相から1本の電話が入った。「大阪府から、まん延防止等重点措置の要請があります。宮城県はどうでしょうか」
宮城県はそれまで、重点措置の適用に慎重な構えを見せていた。西村氏は村井氏が適用をのむかどうか、感触を探ろうとしていた。
一方、村井氏は電話の直前、この日の県内の新規感染者が過去最多の200人に上ると聞き、衝撃を受けたばかりだった。「大阪府よりもひどい状況です」と西村氏に認めた。直近1週間の10万人あたりの感染者数は全国で最も多かった。
政府は31日のうちに大阪府に加え、兵庫、宮城両県の適用を急きょ決めた。感染を食い止めるため、両県からの正式要請を待たずに重点措置適用の流れをつくるという異例の展開だった。