松江市の密集地火災 全焼19棟に 3人が軽症

1日午後4時55分ごろ、松江市島根町加賀(かか)の住民から「隣の家が燃えている」と119番があった。市消防本部などによると、少なくとも民家など19棟が全焼し、山林にも延焼した。男性(47)が煙を吸うなど計3人が軽症。行方不明者の情報はないという。消防車37台が出動し、2日午前1時ごろ、おおむね消し止めた。火災当時、松江地区には強風注意報が出ており、火が風にあおられたとみられる。
現場は松江市の中心部から北へ約10キロの日本海に面した集落で、観光名所の洞窟「加賀の潜戸(くけど)」を巡る遊覧船乗り場や加賀漁港に近い住宅密集地。1日夜、現場近くでぼうぜんとしていた男性は自宅の母屋など2棟が火にのまれた。家族は外出中で全員無事だったが「ペットのオカメインコ1匹を残してきてしまった。かわいそうなことをした」と涙ぐんだ。家族からの電話で自宅が燃えていると知り、駆け付けた40代の女性は「通帳や印鑑などが入ったかばんもそのままにしてきてしまった」と途方に暮れていた。【小坂春乃、目野創、前田葵】