日光市の大嶋一生市長が5日午後0時23分、がんのため入院先の病院で急死した。56歳だった。市の発表では、昨年夏に体内リンパ組織に異常が見つかり、検査のため3月11日から入院していた。大嶋市長は2018年4月の市長選で初当選し、1期目だった。葬儀は未定。
大嶋氏は旧今市市出身。建設会社社長や青年会議所理事長などを経て、10年の日光市議選で初当選。14年の市長選に出馬したが、落選した。再挑戦した18年市長選は無所属新人4人の激戦となり、次点とはわずか15票差で制した。
市秘書広報課によると、大嶋氏は昨年6月下旬から体調の異変を感じて検査した結果、リンパ組織に異常が確認され、8月に通院治療していることを公表した。
週に数回、県内の病院で治療を行っていたが、今年に入って食欲不振に陥り、3月から検査入院。4月5日からは、上中哲也副市長(61)が職務代理者を務めることになっていた。
大嶋氏は市長就任後、行財政改革に取り組み、新規事業を抑制した上で、公共施設の統廃合、観光振興の財源として入湯税の値上げや宿泊税導入に意欲をみせた。
市議会の生井一郎議長(67)は「先の2月定例会では体力的に弱っていると感じたが、公務復帰すると思っていただけに突然の
訃報
( ふほう ) に驚いている。2期目への意欲を見せていただけに、任期途中の急逝は残念でならない」と話した。日光市観光協会の八木沢哲男会長は「観光振興に尽力いただき、これからもご協力を仰ぎたいとの思いでありましたが、残念でなりません」とコメントした。
福田知事は「地方創生に共に取り組んできた大嶋市長を失ったことは痛恨の極み」とコメント。西川公也・元農相(78)は昨年の知事選の時に一緒に日光市を街頭演説で回ったといい、「非常に真面目で熱心な人だった。回復を願っていたが残念」と話した。青年会議所時代から盟友の粉川昭一市議(57)は弔問し、「眠るような穏やかな表情だったのが救い。志半ばだったことを思うと……」と言葉少なく悼んだ。
大嶋氏の死去に伴い、公職選挙法では、職務代理者が5日以内に選挙管理委員会に通知し、通知から50日以内に選挙を行うよう定められている。