繁華街でのクラスター発表後、県職員20人以上参加の送別会16件…知事が謝罪・給与カット

愛媛県は9日、松山市内の繁華街で、新型コロナウイルスのクラスター(感染集団)発生を発表した3月23日以降、県職員が20人以上参加した送別会が16件開かれていたと発表した。県は大人数、長時間の会食を避けるよう県民に呼びかけていた。中村時広知事は「県民に心よりおわびする」と陳謝。参加した全職員を厳重注意とし、自身の給与を全額カット(1か月)する。
県によると、県市町振興課の職員約30人が3月24日夜、松山市の道後温泉のホテルで、異動する課長の送別会を開催していたことが判明。県が20人以上参加した送別会の開催状況を調べたところ、23、24日に9件、新規感染者が過去最多の59人となり県独自の「特別警戒期間」と設定された25日以降も7件開かれていたことがわかった。感染者は確認されていないという。
中村知事は「人数制限は明確には設けていなかったが、クラスターの発生後は県職員として送別会は中止すべきだった」と述べた。管理監督責任を問い、副知事2人も給与10%カット(1か月)とする。
県内では変異ウイルスによる感染が拡大。先月23日に松山市の繁華街でクラスターが確認され、今月1日には松山市中心部の飲食店への営業時間短縮を要請していた。県は今月8日に独自の警戒レベル(3段階)を最高に引き上げ、松山市民に不要不急の外出自粛を要請した。
コロナ禍での公務員の送別会を巡っては、厚生労働省老健局の職員23人が3月、東京・銀座の居酒屋で深夜まで送別会を開催。会を主催した課長が減給処分を受け、田村厚労相は閣僚給与2か月分を自主返納することを表明した。
大阪府では、府大阪自動車税事務所の職員2グループ計14人が3月末に送別会をそれぞれ開き、出席した3人の感染が判明した。