全国にラーメン店を展開する「丸千代山岡家」(本社・札幌市)の男性店長が倒れ、その後自殺したのは長時間労働が原因だとして、遺族が同社に損害賠償を求めた訴訟は、12日までに東京地裁で和解が成立した。和解条項には健康診断のための特別休暇導入など具体的な再発防止策が盛り込まれ、遺族側は「画期的な内容」としている。
遺族側弁護士によると、男性は2015年、名古屋市の店舗で勤務中にくも膜下出血を発症。重い後遺症が残り、17年5月に50歳で自殺した。
名古屋南労働基準監督署は16年、男性が倒れる前の1カ月間の時間外労働は96時間に上ったとし、労働災害と認定。愛知労働局は19年、自殺と業務の因果関係も認めた。
遺族側は18年、9300万円の損害賠償を求めて提訴し、3月30日付で和解が成立した。同社が再発防止策として、退勤から翌日の出勤まで11時間以上の間隔を空ける「勤務間インターバル制度」や従業員が健康診断を受診できるよう特別有給休暇の導入を確約した。
丸千代山岡家は取材に「申し上げることはない」と回答した。
[時事通信社]