東京や神奈川など首都圏の4都県知事が28日にテレビ会議を開き、新型コロナウイルス対策として「大型連休中には1都3県に遊びに来ないで」などとする共同メッセージをまとめた。不要不急の外出自粛▽飲食時の対策▽出勤抑制――の三つへの協力を住民に呼び掛ける。問題になっている屋外での「路上飲み」については、コンビニエンスストアなど酒を販売する事業者に注意喚起に協力してもらうという。
東京都の小池百合子知事は「厳しい局面のまっただ中。連休中の対応が爆発的な感染拡大を阻止できるかどうかの重要な分岐点になる」と強調。埼玉県の大野元裕知事は「大型連休中は通勤通学が普段より減る。この機会にしっかりと首都圏が一体となって人の流れを抑え、改善につなげるべきだ」と話した。
千葉県の熊谷俊人知事は「仕事などさまざまな事情で県外から来る人もいる。分断につながらないよう丁寧なメッセージの発信を心がけたい」、神奈川県の黒岩祐治知事は「県営駐車場閉鎖など人の流れを止めようと一生懸命やっている。一体となって乗り越える構えを見せることは大きな意義がある」と語った。【田中理知】