茨城県境町の住宅で2019年9月、会社員の小林光則さん(当時48歳)と妻のパート従業員、美和さん(同50歳)が殺害され、子ども2人が重軽傷を負った事件で、殺人容疑で逮捕された岡庭由征容疑者(26)=埼玉県三郷市鷹野4=が事件前に、インターネットで小林さん方付近の情報を検索していたことが捜査関係者への取材で判明した。茨城県警境署捜査本部は、岡庭容疑者が現場を下調べした上で計画的に襲った疑いがあるとみて裏付けを進める。
捜査関係者によると、県警が岡庭容疑者のパソコンなどを調べたところ、事件現場となった住宅付近の情報をネットで検索した履歴が残っていた。また、事件と別の日に撮影したとみられる、現場付近の画像もスマートフォンから見つかった。
これまでの調べでは、岡庭容疑者と一家との接点は確認されておらず、現場で現金などが奪われた跡もなかった。捜査本部は動機の解明を進めるとともに、ネットで小林さん方周辺を検索した経緯についても調べる。
捜査本部は当初、小林さんらに恨みを持つ者の犯行とみて調べを進めていたが、交友関係でトラブルは見当たらないため捜査範囲を拡大していた。
捜査関係者によると、岡庭容疑者は容疑を否認しているという。
この事件では小林さん夫妻のほか、14歳の長男も刃物で刺され、13歳の次女も催涙スプレーのようなものを噴射されていた。捜査本部は長男と次女への殺人未遂容疑も視野に調べている。【森永亨、長屋美乃里、川島一輝】