山形の高齢者ワクチン接種回数、東京並みの全国5位 その理由は

65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種で、山形県内の総接種回数は7509回(5日現在)であることが国の集計で判明した。東京都や大阪府など、大都市に次ぐ全国5番目の多さだ。県内で高齢者への接種が始まって間もなく1カ月。集団接種をしやすい少ない人口規模や、円滑な接種体制構築などが、背景の一つにありそうだ。【井川加菜美】
国は、ワクチン接種記録システム(VRS)への報告を基に、都道府県別の接種回数を集計している。それによると、全国の総接種回数は計21万3925回。県内は7509回で、トップの大阪府(9789回)や、2位の神奈川県(7967回)などに次ぐ5番目の多さ。東京都(7753回)と同規模だ。
人口約7800人の大江町では、町が誘致した医療機関をワクチンの個別接種機関に特化。予約の殺到を避けるため、案内は年齢が高い町民から順番に1日約200人ずつ郵送した。コールセンターで電話を受けると町の接種台帳に登録し、ワクチンが入荷した際には登録順に会場や日時を電話で案内する仕組みだ。担当者は「予約だけでもできれば、町民の方に安心してもらえる」と話す。
大蔵村はワクチンの供給量を考慮し、まずは70歳以上を対象にした。予約制ではなく、対象者約800人を2グループに分け、会場まで最大8台のマイクロバスで送迎した。今月下旬までには70歳以上の全て希望者に対し、2回目の接種が終了する見込みだ。
現在の接種状況について、県新型コロナワクチン接種総合企画課の担当者は「ワクチン量が限られている中で、大規模自治体では難しい集団接種が、人口規模の小さい自治体であれば可能になる状況があるのかもしれない」と話した。
都道府県別の高齢者ワクチン接種回数
(1)大阪府 9789
(2)神奈川県 7967
(3)広島県 7786
(4)東京都 7753
(5)山形県 7509
(6)和歌山県 7449
(7)香川県 6524
(8)石川県 6469
(9)愛知県 6405
(10)山口県 6088
※5日現在のワクチン接種記録システムへの報告を集計