11日午前7時45分ごろ、福島県いわき市常磐岩ケ岡町の堺化学工業湯本工場付近の住民から「爆発音が聞こえた。工場から煙が見える」と119番があった。同社やいわき市などによると、下請け会社の男性従業員4人がやけどなどで病院に搬送された。うち60代男性2人が全身にやけどを負い、20代と40代の男性が頭などに軽いやけど。いずれも命に別条はないという。
同社は堺市に本社を置く化学メーカー。橋などの塗料として使われる亜鉛の粉末を製造している場所から出火したという。火元となった建物の外壁や屋根の一部は穴が開き、爆発で吹き飛んだとみられる破片が落ちていた。隣接する工場で働く男性は「ドーンという爆発音が聞こえ、地震のように地面が揺れた」と話す。男性が勤務する工場では午前8時の始業に合わせて従業員約100人が出社したところだったが、すぐ避難させたという。
現場はJR常磐線湯本駅から南東に約3キロの工場地帯。県警いわき中央署などは出火後、付近の住民らに屋外に出ないよう呼びかけ、交通規制をした。【柿沼秀行、肥沼直寛、尾崎修二】