【独自】女性選手の画像を性的対象に…後絶たぬネット投稿、強い対策求める声

女性アスリートの競技画像をアダルトサイトに無断転載した男(37)が今月9日、警視庁に著作権法違反容疑で逮捕された。選手の画像が性的な対象としてインターネット上などに拡散される被害は後を絶たず、スポーツ界を中心に、強い対策を求める声が高まっている。
「アスリート女子 盗撮・流出」「お宝写真」――。
ネット上には、こうした見出しとともにバレーボールや陸上、水泳選手らの画像を掲載するサイトが多く存在する。ユニホームからのぞく下着の一部や、薄い衣服を透視する赤外線カメラで素肌を写したものも。中高生選手の画像を掲載するサイトもあり、個人が特定できる画像が確認できる。
ある女性アスリートは一部の雑誌などに、性的な意図を感じさせる形で競技写真を掲載された経験を打ち明けた。仲間と「誰が撮ったんだろう。嫌だなぁ」と話し、以後、ウォーミングアップ中の服装に配慮するようになったという。
被害は以前からあり、競技団体は頭を悩ませてきた。日本体操協会は2004年から観客の撮影を原則として認めていない。フィギュアスケートは、観客による写真の無許可販売が多発し、05~06年シーズン以降、撮影を禁止。日本水泳連盟は、許可証なしの撮影を見つけた場合、中止を求め、従わない場合は退場させることもある。
しかし、身体の一部を強調した画像のネットへの投稿は止まっていない。昨年夏には日本代表経験のある複数の女子選手が、日本陸上競技連盟に被害を訴えた。日本オリンピック委員会(JOC)が同11月、悪質なサイトやSNSに関する通報窓口として開設したサイトには、今年2月7日時点で786件の情報が寄せられた。
JOCは「アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNS投稿は卑劣な行為」と書かれたポスターを各競技会場で貼り出すなど、被害防止に力を入れる。