熊本地震で寄せられた飲料水130トンがほぼ賞味期限切れ 活用方法を模索

熊本市 地震支援物資の水130トンがほぼ賞味期限切れ、活用方法を模索中(参照:山梨県 ミネラルウォーター税導入検討へ)
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熊本市危機管理防災総室が明らかにした情報によると、2016年4月に起こった熊本地震の際に、救援物資として全国の自治体や民間団体から寄せられた飲料水が、2019年7月末現在で、約130トンが活用されずに集積されたままとなっているという。130トンのうち120トンはすでに賞味期限が切れた状態で、本来の飲料水としての活用はできないとのこと。
熊本地震発生後、2016年4月末には市内水道は全面復旧できたが、救援物資としての水は6月ごろまで全国から届き、市には680トン以上の水が集まった。現在のこの飲料水は一時保管として、熊本競輪場の敷地内に山積みにされているが、競輪場が2020年1月から改修工事にあたるため、次の保管場所の確保にも難航している。災害物資の水は熊本市東区のはえがお健康スタジアムで保管されていたが、スタジアムの使用再開に伴い、競輪場に移されてきた過去がある。
熊本市の危機管理防災総室は、善意で贈られた水を無駄にはしたくないと活用方法を模索している。現在はまだ有効な解決策が見当たらず、現在は市内小中学校の花壇の水やりや土木関係職員の手洗いや足元の洗浄用として使用してもらえるように呼び掛けている程度。熊本市では、有効な災害備蓄水の活用方法を広く募集している。