奈良県立学校の運動部員14人 更衣室で感染か

奈良県教育委員会は20日、県立高校の2つの運動部に所属する男子生徒計14人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。換気の悪い更衣室でマスクをせずに会話をしたことで感染が広がったとみられる。
県教委によると、感染者はバスケットボール部とバレーボール部の部員。両部は更衣室を共有していた。更衣室は最大で20人程度が同時に着替えをすることもあったという。県教委は「クラスター(感染者集団)の可能性が高い」とみている。
吉田育弘教育長は「マスクを着用したまま着替えるのは難しく、感染対策が徹底されていなかった」と説明した。
県によると、体調不良を訴えた部員5人が病院で受診して18日に陽性が判明。その後、同じ部活動の生徒らがPCR検査を受けた結果、19日に9人の陽性が分かったという。
一方、県と奈良市が20日発表した新型コロナの新規感染者は39人で、県内の感染確認は7516人になった。