女性の体を触ろうとしたとして、強制わいせつ未遂罪に問われた人気ロックバンド「ヒステリックブルー」(解散)の元ギタリスト、二階堂直樹被告(41)は20日、さいたま地裁(任介辰哉裁判官)の被告人質問で「尾行が目的だったが、一瞬触るだけなら大事にならないと思った」と事件当時の心境を説明した。
被告は弁護側の質問に対し、事件前に酒を飲んだ影響で正常な判断ができなかったと説明。その上で、数分間にわたって被害者を尾行した理由については「相手に近づき、支配欲を充足させるため」などと述べた。検察側から「性的な目的はなかったのか」と問われると、「そういう欲求はあまりなかった。最初は体を触るつもりもなかった」と答えた。
起訴状などによると、二階堂被告は2020年7月6日未明、埼玉県朝霞市の路上で通行人の20代女性の口を背後から塞ぎ、服の上から胸を触ろうとしたとしている。【成澤隼人】