山形知事「第4波に入った」 新規感染32人「医療崩壊、現実に」

山形県と山形市は22日、新たに高校生から70代の男女計32人が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの感染者数が30人以上となるのは4月15日以来。感染力が強い変異株の置き換わりが進んでいることなどを念頭に、吉村美栄子知事は、同日開かれた対策会議で「感染の第4波に入っている」と述べた。【野呂賢治】
新規感染者の内訳は、南陽市12人▽山形市7人▽上山市、高畠町が各3人▽寒河江市、長井市が各2人▽河北町、小国町、県外在住が各1人。一方、変異株「N501Y」を2人確認した。
特に、スナックでクラスター(感染者集団)が発生した南陽市で急拡大。直近1週間(16~22日)の人口10万人当たりの新規感染者数は80・65人と国の警戒レベル(ステージ4)の指標の25人を大きく上回っている。
吉村知事は「感染がさらに拡大すると、置賜地域の医療逼迫(ひっぱく)・崩壊が現実のものとなる」と危機感を示した。
南陽市は、25日まで市内の小中学校や市立幼稚園、高校などを臨時休業とし、6月3日まで希望する市民を対象とした無料のPCR検査を実施するなどの対策を取る。
22日、吉村知事と共同で記者会見した南陽市の白岩孝夫市長は「この1週間で25人の新規感染を確認した。多くは飲食店のクラスターに伴うものだが、保健所からは、市中感染の懸念も示されている」と指摘。希望する市民を対象に、無料でPCR検査を実施することや、不要不急の外出を控えるよう呼びかけた。
直近の市町村別の新規感染者数
市町村 感染者数 人口10万当たり
山形市 61 24.40
米沢市 2 2.44
酒田市 3 2.97
寒河江市 6 14.63
上山市 5 16.67
長井市 3 11.11
天童市 16 25.40
東根市 6 12.50
南陽市 25 80.65
山辺町 2 14.29
河北町 2 11.11
鮭川村 2 50.00
高畠町 9 39.13
川西町 7 46.67
小国町 1 12.50
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合計 150 13.91
※16~22日の県公表分まとめ