日本国内の新型コロナウイルスの感染状況を「さざ波」と表現し、批判を浴びていた経済学者の高橋洋一氏(65)=嘉悦大教授=が24日、内閣官房参与を辞任した。内閣官房によると、本人から退職したいとの申し出があった。発言の波紋は「さざ波」にとどまらず、自ら責任を取った形だ。
菅義偉首相(72)はワクチンの大規模接種会場を視察後、報道陣に「本人から『大変申し訳ない、訂正したい』とお詫(わ)びがあった。その中で『これ以上、迷惑をかけることはできない』ということで、辞任された。大変反省をしておられた」と説明した。立憲民主党の枝野幸男代表(56)は24日の党会合で「辞めて済む話ではない。とんでもない人にアドバイザーになってもらっていた菅首相の見識が問われる」と批判した。
参与は必要に応じ首相に助言する役割があるが、高橋氏は「政府の意思決定には関与していない」と主張。無報酬で交通費なども受け取らず、公用車の利用もないと述べている。
高橋氏は9日、ツイッターに、国内の新型コロナウイルス感染状況について木村盛世医師(56)の表現を引用する形で「さざ波」と表現。「これで五輪中止とかいうと笑笑」とも記載し、「不謹慎」などと批判を浴びた。21日には、国内の緊急事態宣言について「屁(へ)みたいなものではないのかな」と書き込み、この日、不適切として訂正した。