【独自】メッセージ自動消去「テレグラム」悪用、大麻密売グループか…職も失い「人生終わった」

密売目的で乾燥大麻を隠し持っていたとして、福岡県警は1日、いずれも20歳代の男4人を大麻取締法違反(営利目的共同所持)の疑いで現行犯逮捕した。4人は密売グループとみられ、メッセージが自動的に消去される無料通信アプリ「テレグラム」で客と連絡を取り合い、大麻の密売をくり返していたとみて調べる。
捜査関係者らによると、4人は1日、福岡市南区のアパートで密売する目的で乾燥大麻を所持した疑いが持たれている。県警は同日早朝から関係先を捜索し、アパートの部屋からは乾燥大麻を発見。その場にいた4人を取り押さえた。
この密売グループは口コミやSNSなどで客を募り、実際の売買に関するやり取りにはテレグラムを使っていたとみられる。県警は、売買の形跡を残さないため、メッセージが消去され、復元が困難なテレグラムを悪用したとみている。

この密売グループから乾燥大麻を購入したとみられる男(24)は読売新聞の取材に「テレグラムを使えば、形跡を残さずに大麻が購入できた」と話した。
男は大麻取締法違反(共同所持)で起訴された無職の被告(24)。起訴状などによると、被告は3月、友人の2被告(22歳、23歳)と乾燥大麻約3・5グラムを共同で所持したとしている。
捜査関係者などによると、3人は幼少期に始めた剣道を通じて知り合った。24歳の被告を含む2人は大学1年から、もう1人は高校1年から大麻を繰り返し使用していたという。
24歳の被告は5月26日に開かれた福岡地裁での初公判後、読売新聞の取材に「ツイッターなどでも密売人とやり取りはできるが、形跡が残ってしまう」と話し、大麻購入にテレグラムを使ったと説明。「たばこみたいな感覚で吸っていたが、職も失って人生終わった」と語った。
検察側は、3人にそれぞれ懲役10月を求刑し、弁護側は寛大な処分を求めて結審した。判決は6月3日。