「犯人捕まりほっとした」 千葉・船橋の放火殺人事件

千葉県船橋市本中山の住宅に放火し、住人の会社役員、渡辺和彦さん(65)を殺害したとして、住居侵入、現住建造物等放火、殺人の疑いで渡辺さんの元親族で東京都港区の無職、一倉大悟被告(30)=窃盗罪で起訴=が再逮捕された事件。
火災は、4月25日の午前4時35分ごろに発生し、渡辺さんが自ら「建物が燃えている」と119番通報した。火は約1時間後に消し止められたが、木造2階建ての住宅はほぼ全焼し、2階から渡辺さんの遺体が発見された。火災を目撃していた50代の女性は「消防の人の声で目が覚め、外を見ると、渡辺さん宅の2階から火柱が上がっていた」と振り返り、「(出火した)時間を考えても放火かもしれないとは思っていたが、殺人になるとは思わなかった。犯人が捕まったと聞きほっとしている」と話した。
現場はJR下総中山駅近くで小学校や保育園もある住宅街。住民によると、近年は住民の高齢化も進んでいたという。現場近くに50年以上住んでいるという80代の女性は「最近は高齢の人が増えていて、近所付き合いはなかった。(事件があったと聞いて)驚いている」と話した。
渡辺さんと町内会で同じ班だったという50代の女性は、渡辺さんについて「昨年の7月に町内会について相談したが、地域のことを考えている様子で立派な方だった」と話し、「誰かに恨まれるような人ではないのでびっくりしている」と困惑した様子だった。
千葉県警は4日、市川署に100人体制の捜査本部を設置し、記者会見を行った。会見で滝口英二捜査1課長は捜査本部を設置した理由について「より強力に捜査を推進する必要があった」と話した。