東京地検特捜部が公選法違反罪で菅原一秀前経済産業相(59)を一転して略式起訴したことを受け、菅原氏の元公設秘書らが8日、東京都内で記者会見した。「やってはいけないことをやった。真実を話してほしい」と訴えた。
会見したのは元公設秘書2人と、検察審査会に審査を申し立てた男性の代理人の郷原信郎弁護士。元秘書2人は、菅原氏の指示による「会費」名目などの寄付が常態化し、菅原氏からは「渡す際には他の人に見られるな」と言われたことも明らかにした。
元秘書の1人は「(菅原氏は)違法と認識していたと思うが、疑惑が明るみに出ると自分たちが疑われた。反省の色がなかった」と振り返った。
郷原弁護士は、検審の「起訴相当」議決を受けた再捜査で略式起訴となったことについて、「検察は痛切に反省し、(当初の)起訴猶予は間違いだったと認めるべきだ」と強調した。
[時事通信社]