尾身氏、五輪PVの中止を提言…「声を出して応援したくなる」と懸念

新型コロナウイルス対策を検討する政府分科会の尾身茂会長は9日の衆院厚生労働委員会で、東京五輪・パラリンピックの競技を広場などに設けた大画面で中継するパブリックビューイング(PV)について、「PVをやると(参加者は)声を出して応援したくなる」と述べて中止を提言した。
感染リスクが高い場面として国や自治体が注意を促している「3密」の一つに、間近で会話や発声をする「密接」がある。尾身氏はPV実施による感染拡大への懸念を表明し、「テレビ観戦などを通じて『新たな応援』をやるいい機会だ」と述べた。
中継会場は2019年時点の計画段階で、全国257か所。東京都は1日、五輪中に代々木公園での実施を見送ると表明した。
また、尾身氏は五輪期間中に感染が急拡大し、医療体制が

逼迫
( ひっぱく ) しないように、国や五輪・パラ大会組織委員会が事前にコロナ対策を十分に講じる必要性を訴えた。