新型コロナウイルスのワクチン接種で、千葉県柏市は10日、市内の1カ所の診療所で使用期限を過ぎたワクチンを診療所の医療従事者や訪問診療先の患者ら34人に接種していたと発表した。健康被害の訴えはないという。
ワクチンは米ファイザー社製で、希釈から6時間以内に接種しなかったものは廃棄することになっている。この診療所の院長と事務長は、2、4月にあった市の医療従事者向け説明会に参加していたが、診療所内では「希釈後の使用期限は24時間以内」と誤った情報が共有され、希釈後約10~24時間経過したワクチンが使われた。
使用期限を過ぎたワクチンは4月28日~6月4日に接種され、34人のうち3人は特定されていない。効果が十分得られない可能性があり、接種の疑いのある人を含めて50人を対象に、希望を確認して抗体検査を実施する。【橋本利昭】