米軍ヘリの異常な低空飛行 未公開動画を順次配信

米軍ヘリが東京都心で日本のヘリならば違法となる低空飛行を繰り返している問題で、日本政府が2月末以降、米側に事実関係の確認を要請しているにもかかわらず、米側の回答はいまだ示されていない。毎日新聞はこうした状況を踏まえ、低空飛行の証拠となる未公開動画を順次配信する。
第1弾は米陸軍ヘリ「ブラックホーク」が昨年8月11日午前10時台に新宿駅上空を低空で往復する映像。高層ビル群の前でライトを点滅させて突然Uターンする様子もカメラは捉えている。
日本の航空法令は、人口密集地では航空機から水平距離で半径600メートル内にある最も高い建物の上端から300メートルの高さを「最低安全高度」と定め、それよりも高く飛ぶように規定している。だが、映像からはブラックホークが都庁第1本庁舎(高さ243メートル)よりも低く飛んでいることがわかる。
さらにブラックホークは約1100メートルしか離れていない都庁第1本庁舎と「NTTドコモ代々木ビル」(同270メートル)の間をすり抜けて飛んでいる。ヘリから600メートルの範囲に両方もしくはどちらかのビルがあることは間違いなく、日本のヘリであれば違法な飛行となる。
在日米軍機は日米地位協定に基づく航空特例法により、日本の最低安全高度が適用されない。その一方で、地位協定の規定は米側が航空法令の尊重義務を負うとしており、政府は国会で「全く自由に飛行していいというわけではない」(岸信夫防衛相)などと答弁している。