鳥取県は22日、県内で5月に予定している東京オリンピック聖火リレーで、タレントのイモトアヤコさん(35)=同県伯耆(ほうき)町出身=とバルセロナ五輪のマラソン銀メダリストの森下広一さん(53)=同県八頭(やず)町出身=がランナーを辞退したと発表した。21日に大会組織委を通じて連絡があった。イモトさんは鳥取市、森下さんは八頭町を走る予定だった。
県スポーツ課によると、2人からは大会組織委を通じて「県外在住の自分が、感染が拡大している状況で故郷に戻るのは遠慮したい」という趣旨の説明があった。
県内の聖火リレーは5月21、22日に実施予定で、新型コロナウイルス感染拡大を受け、全19市町村を巡るコースは当初の約31キロから約16キロに短縮し、セレモニーも簡素化。県は密集を避けるため著名人ランナーは公道の走行を控えてもらう方針を関係者に伝えていた。【野原寛史】