被害者スマホ見つからず、顔見知りが持ち去りか 女性オーナー殺害

大阪市北区のJR天満駅付近のビル5階のカラオケパブ「ごまちゃん」店内で、オーナーの稲田真優子(まゆこ)さん(25)が殺害された事件で、現場から稲田さんのスマートフォンが見つかっていないことが15日、捜査関係者への取材で分かった。パブの出入口は施錠され、鍵も発見されていない。犯人が事件発覚を遅らせるために施錠し、自身の手がかりを残さないようにスマホを持ち去った疑いがある。
稲田さんは店がオープンした今年1月以降、複数の知人に「常連客で連絡がしつこい人がいる」「何十件も(通信アプリの)LINE(ライン)でメッセージを送ってきて困る」などと漏らしていたこともすでに判明。府警は顔見知りによる犯行の可能性が高いとみて、稲田さんの交友関係を中心に調べている。
現場ビル1階にある防犯カメラには、11日午後5時ごろに出勤する稲田さんの姿が写っていたが、それ以降は、知人らと連絡が取れなくなった。店は緊急事態宣言を受け、午後8時までの営業で主に従業員2人体制。稲田さんはこの日、ほかの従業員とともに勤務していたとみられるが、12日以降は定休日でないにもかかわらず営業せず、店は施錠されたままだった。
府警は11日の営業後に稲田さんが殺害され、14日に発見されるまで店内に放置されていた疑いがあるとみており、遺体を司法解剖して詳しい死因や死亡時期を調べている。稲田さんの遺体には首に深い刺し傷など多数の傷があり、顔にタオルがかけられていた。