台風と離れた場所を竜巻とみられる突風が襲った。大型の台風17号が九州に接近した22日、台風の中心から約500キロ離れた宮崎県延岡市で多数の住宅被害が出た。3連休中日の朝を襲った風は、JR延岡駅で重さ約1・8トンの貨物コンテナ計18個も吹き飛ばした。
同駅周辺の住宅などは屋根や壁が吹き飛んだり、飛ばされた看板や木材で窓ガラスが割れたりするなどの被害が相次いだ。
駅近くのケーキ店は開店準備中に突風が襲い、店舗の窓ガラスが割れた。責任者の小松原健介さん(52)は「ガラスが割れる直前、異常な風の音が聞こえた。お客さまがいなかったのが、せめてもの幸いです」と話した。同市は22日午後、市内8か所に緊急避難所を開設した。
気象庁は22日、突風被害のあった同市に機動調査班を派遣した。調査に参加した宮崎地方気象台の所克博次長は「住民らは耳が痛くなったと証言しており、気圧が下がる竜巻の特徴を示している」と語った。
名古屋大の坪木和久教授(気象学)は「台風の東側で発達した積乱雲が、竜巻をもたらした可能性がある」と指摘している。