ビル潜伏、襲撃機会うかがったか=パブ経営女性殺害―大阪府警

大阪市北区のカラオケパブで経営者の稲田真優子さん(25)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された会社員宮本浩志容疑者(56)が事件直前にいったん退店した後、ビル内に潜み、稲田さんが1人になったところで襲撃した疑いがあることが20日、捜査関係者への取材で分かった。
従業員は店内での2人について「変わった様子はなかった」と話しており、大阪府警は詳しい動機について調べている。
捜査関係者によると、宮本容疑者は事件当日、1人で来店。店の営業は午後8時までで宮本容疑者は稲田さんや従業員に見送られて店を出たが、ビル1階の防犯カメラを調べたところ、宮本容疑者は従業員がビルを出た時間より後に立ち去る姿が映っていたという。
また、店内の様子を遠隔操作で確認できるネットワークカメラが外されていたことも判明。府警は宮本容疑者が証拠を隠そうとした疑いもあるとみて調べている。
宮本容疑者は11日午後9~10時ごろ、刃物のようなもので稲田さんの首や胸を刺すなどして殺害した疑いで逮捕された。同容疑者は「店には行ったが、やっていない」と容疑を否認しているという。
[時事通信社]