「心の痛み、決して癒えず」=「平和の鐘」で犠牲者追悼―23日慰霊の日・沖縄

沖縄は23日、太平洋戦争末期の地上戦の犠牲者を追悼する「慰霊の日」を迎える。22日午後、最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁で「前夜祭」が催され、参列者は「平和の鐘」に合わせ、犠牲者に黙とうをささげた。
前夜祭は昨年同様、新型コロナウイルスの影響で規模が縮小され、参列者は10人ほどにとどめられた。主催した公益財団法人沖縄協会の上原良幸副会長(71)は「戦場で最愛の肉親を失った遺族の深い悲しみや、悲惨な戦争体験を持つ人々の心の痛みは決して癒えることはない」と述べた。
県遺族連合会の宮城篤正会長(79)は「(前夜祭の規模)縮小は仕方ないが、風化につながらないか心配。あしたも遺族は1人だけで、寂しい追悼式になる」と話した。
同日夜には、犠牲者の名を刻んだ平和祈念公園内の「平和の礎」上空に向け、5本のサーチライト「平和の光の柱」を照射。光の柱には、日米英、朝鮮半島、台湾の戦没者を区別なく慰霊する思いを込めた。
沖縄戦は1945年3月、米軍上陸で始まり、6月23日は組織的戦闘が終結した日とされる。激しい砲撃や爆撃は「鉄の暴風」と呼ばれ、住民の「集団自決(強制集団死)」や撤退する日本兵による住民殺害も発生。犠牲者は軍民合わせて20万人以上に上る。
[時事通信社]