免許証更新不正めぐり京大・熊野寮を家宅捜索 京都府警

京都府警は24日、運転免許証の更新時に虚偽の住所を申請したとして、免状不実記載容疑で21日に逮捕した中核派系全日本学生自治会総連合(全学連)の活動家とみられる男性(26)の関係先として、京都大の学生寮「熊野寮」(京都市左京区)を同容疑で家宅捜索した。熊野寮に府警が家宅捜索するのは2018年11月以来、約3年ぶり。府警は熊野寮が中核派の活動拠点となっているとみており、男性も寮に出入りしていたという。捜索前には、寮生と警察官が押し問答になった。
午前9時ごろ、府警の捜査員と機動隊計約140人が寮の前に到着すると、集まった寮生たちが「令状を見せて」「来る必要があるのは捜査員だけのはずだ。なぜ、こんなにも機動隊がいるのか」などと抗議。警察側は「ここで議論はしない」と応じるなど、両者の攻防は約10分間続いた。その後、捜査員複数人が寮に入り、家宅捜索が始まった。
約1時間半後、捜査員は押収物を手に寮から撤収。捜索中、寮生たちは「微罪での逮捕・勾留延長は人権侵害だ」とスピーカーなどで訴え続けた。拡声機を付けた車が寮の周辺を回るなど、周囲は騒然とした様子となった。機動隊は寮の外で待機し、最後まで敷地内に突入する事態にはならなかった。
府警によると、中核派の拠点「前進社」(東京都江戸川区)でも同日午前、家宅捜索が行われた。これまでの捜査で、前進社が刊行する機関紙「前進」やメモ類など計約40点を押収したという。
男性の逮捕容疑は20年10月、神奈川県内の警察署で運転免許証の更新をする際、実際は京都市内に住んでいるのに、以前住んでいた同県内の住所から変更がないとして申請し、免許証に記載させたとしている。調べに黙秘しているという。【中島怜子】