サッカー・ワールドカップ(W杯)予選のため来日し、帰国を拒否して政治亡命を求めているミャンマー代表のピエリヤンアウン選手(27)が27日、大阪府内で小学生向けのサッカー教室に参加した。子どもたちと一緒に汗を流し、「日本に来て一番楽しい時間だった」と喜んだ。
ピエリヤンアウン選手は5月28日の対日本代表戦で、国歌斉唱の際に3本指を立てるハンドサインで国軍への抗議を示した。6月16日夜に関西国際空港で保護を求め、22日には大阪出入国在留管理局(大阪市)に難民認定を申請した。
この日は、慣れない生活での不安な気持ちを少しでも和らげてほしいと、支援者の知人が携わる地域のサッカー教室に招かれた。ピエリヤンアウン選手は、5年生の男女8人とパスやシュートの練習をした。選手のシュートを受けた男子児童は「ボールが重い」とうなった。練習後は子どもたちのサッカーボールにサインしたり、記念写真に納まったりしていた。選手は「一緒にプレーできて楽しかった。ミャンマーの子どもは『学校の勉強をしなさい』とよく言われるが、日本の子どもたちはサッカーと学業を両立させていてすごい」と笑顔を見せ、「ミャンマー代表のユニホームでもう1回試合に出たい」と話した。【宮川佐知子】