「若いから生きていける」飛び降り防いだ老人ホーム職員に感謝状

20代女性が歩道橋から飛び降りようとするのを防いだとして、京都府警木津署は28日、介護付き有料老人ホーム「ローズライフ高の原」(木津川市相楽台9)の職員3人に感謝状を贈った。高齢者介助などの経験から「人を助ける時は複数の人手が必要」と3人で現場に向かい、「大学へ行きたかった」などと話す女性に「若いんやから生きていける」と必死に説得したという。
感謝状を贈られたのは、同ホームの介護職員、穴見睦世さん(47)=精華町=と、いずれも事務職員の富田真代さん(45)=奈良市、岩本愛衣美さん(31)=木津川市。同ホームは、女性が飛び降りようとした歩道橋の東隣にある。
同署などによると、6日午前10時ごろ、近所の人が同ホームに駆け込み「隣の歩道橋の欄干の外に、人が立っている」と知らせてきた。応対した岩本さんが穴見さん、富田さんと共に橋の上に駆け付けると、飛び降りようとする女性を通行人の男性が引き留めていた。
女性の体を穴見さんと富田さんが抱えて引き留め、岩本さんが110番通報。出動した同署員が、女性を欄干の内側に引き戻した。女性が「大学へ行きたかった」などと言いながら、歩道橋下へと足を踏み出そうとするのを、穴見さんと富田さんは「若いんやから生きていける」「大丈夫、若いからやり直せる」「大学なんか行かなくても生きていける」と説得したという。
歩道橋は、近鉄京都線「高の原駅」の北側に、線路をまたぐ形で付設されていた。藤原哲也署長は「冷静な判断を伴った勇気ある行動で、万が一の事態を防ぐことがきた」と感謝を述べた。3人は「女性が無事に助かって何より。ほっとした」「地域に貢献できてうれしい」などと話した。【鈴木健太郎】