6月9日、ご結婚28年を迎えられた天皇皇后両陛下。1993年のご結婚前から、“追っかけ”として雅子さまをはじめ皇室の方々のお姿を撮影し続けてきた白滝富美子さん(80)がファインダー越しに見た、雅子さまと愛子さまのファッションへのこだわりとは。(全2回の2回目/ #1 から続く)
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雅子さまが「愛子と同じ年ですね」
白滝さんが初めて愛子さまのお姿を見たのは2002年、ご一家が葉山で静養されたときのこと。天皇陛下が雅子さまに代わって愛子さまを抱きかかえられる瞬間をカメラに収めた。実は、夏のご静養は人々との距離が自然と近づき、笑顔やお言葉を間近で見聞きできる大切な機会なのだという。
「2019年8月、那須御用邸へ向かわれる前、駅で出迎えた人々にお声がけされた両陛下と愛子さまは、ひざを曲げて相手と同じ目線で話されていたのが印象的でした。雅子さまが愛子さまと同世代の高校生に、『愛子と同じ年ですね』と優しく声をかけていらっしゃいました。那須からお帰りになる日に雅子さまがお持ちだったバッグが、布製のフォークロア調のもので、素朴でかわいらしかったんです。こういうところに雅子さまのおしゃれ心を感じますね」
「小物使い」に光る、雅子さまと愛子さまのセンス
白滝さんは、報道写真では見落とされてしまうような、アクセサリーやバッグなどの小物使いに、雅子さまと愛子さまのセンスが光ると話す。
「2018年9月、那須御用邸からお帰りの際には、雅子さまがカゴバッグをお持ちだったんです。夏らしい季節感が出ていますよね。長年お持ちになっているお気に入りのアイテムを上手に引っ張り出して、楽しまれているのではないでしょうか。そういえば雅子さまがショートカットにされていた時期に、レオパード風のアニマル柄がデザインされたワイルドなシャツをお召しになっていたことも。ロング丈ジャケットやチャンキーヒールのパンプスなども取り入れられていました。
愛子さまは、女の子らしいテイストがお好きなのだと思います。薄いピンク色のワンピースはよく見るとレース素材だったり、シャツワンピースのスリットの内側、ボタンの前立てに花柄のリバティプリントがあしらわれていたり。リップを引いて、うすくメイクを楽しまれているような時もありますよ」
ファッションに「雅子さまらしさ」が戻ってきた
「最近は、ファッションに『雅子さまらしさ』が戻ってきたと思います」と、変化を感じているという白滝さん。天皇ご一家への思いをこう語った。
「たとえば、高円宮家の三女・絢子さまのご結婚披露晩餐会で、雅子さまはロングドレスもパンプスもクラッチバッグも全身ボルドーで統一されたスマートなコーディネートでした。雅子さまは皇后陛下になられてからの表情がとても自然であると同時にきりっとして、キャリアウーマン時代のあの堂々とした雰囲気が戻ってきているようにも思うんです。
天皇陛下はお立場の風格が出ておられて、雅子さまも皇后陛下としての自信を持ち始めていらっしゃるように見える。そして、20歳を目前にされた学習院大学2年生の愛子さまは、今年のお正月に、パールのネックレスとイヤリングを初めてつけられていましたよね。当日は、肉眼でお姿を拝見することは難しいかもしれませんが、今から愛子さまが成年を迎えられる日を楽しみにしています」
(佐藤 あさ子/文藝春秋 digital)