土石流が発生した静岡県熱海市伊豆山地区から約500メートル南にある国道135号では4日午前6時から、警視庁の警察官ら数十人が捜索を開始した。崩れた土砂が家屋のすぐ近くまで接近し、「連絡が取れなくなっている人はいないか」と聞き込みをする警察官や、「上の方で変な音がする」と急いで避難準備をする住民の姿があった。
土石流から一夜明けた4日午前、国道135号沿いには土砂に埋もれたバスや原形をとどめない車両などが散乱。山の方へ上ると、土砂がすぐ隣まで押し寄せて傾いた家屋や、海岸付近には茶色のマットレスや籠など生活用品が散らばっていた。捜索活動で泥だらけになった警察犬2匹が行方不明者を捜し、複数の民間の重機が泥をかき分ける作業を行っていた。
国道近くに住む女性は「『土砂が流れてくるのも時間の問題』と言われた。3匹の猫を飼っていて、動物を残して自分だけが逃げるわけにいかない」と切羽詰まる様子で話し、その後ペットやスーツケースを抱えて警察官らと避難した。
午後2時ごろにはマンション2階に取り残され、助けを求める母娘を確認。1階部分が土砂で埋まっていたため、2階の窓から救出した。
[時事通信社]