サメの飼育展示種類数が日本一のアクアワールド茨城県大洗水族館(大洗町)で6月17日、シロワニの赤ちゃんが誕生した。繁殖の成功例は日本の水族館で初めてで、世界でも5施設目という。
シロワニはサメの一種で体長3メートル超。熱帯や温帯など暖かい地域に生息し、日本では小笠原諸島でのみ見られる。絶滅の恐れがあるとして環境省が定める「海洋生物レッドリスト」に指定されており、おとなしい性格でゆったりと泳ぐのが特徴だ。
体長が大きく、健康管理も難しいことから飼育例は少なく、シロワニを見ることのできる施設は同館を含めて10ほどにとどまる。
同館は2002年の開館以来、シロワニを展示の目玉としてきた。繁殖事業にも力を入れ、研究を重ねた結果、水温や照明の点灯時間を調整して雄の発情をコントロールすることに成功。雌の排卵時期と合致したことで繁殖にこぎ着けた。
6月17日に生まれた雌の赤ちゃんは体長92・2センチ、体重4・3キロ。担当者は「目指してきた目標が達成できて感無量」と話した。
同館では記念として赤ちゃんをデザインした限定仕様の年間パスポート1000枚を発行。赤ちゃんの様子を映像でみられる特別展示も開催中だ。状態を見て公開を決めるという。【長屋美乃里】