大阪府の吉村洋文知事は16日、新型コロナウイルスの感染拡大に際し、政府の対策分科会が設定するステージ4(爆発的感染拡大)の水準を目安に緊急事態宣言を要請すべきか判断する考えを示した。府内の感染者数は増加傾向にあり、吉村氏はインド由来の変異株「デルタ株」の存在を念頭に、記者団に「非常に強い危機感を持っている」と強調した。
府は16日、新たに254人が感染したと発表。うち20~30代は120人▽40~50代は61人▽60代以上は20人。直近7日間の累計感染者数は16日に1622人に上り、前週比約1・9倍に増えた。16日は新たに男女12人がデルタ株感染の疑いがあるとされ、疑い例の累計は169人になった。
府によると、分科会の指標でもある直近7日間の人口10万人あたりの新規感染者数と全体の確保病床使用率は16日、それぞれ18・40人と18・3%だった。いずれも「25人以上」「50%以上」というステージ4の基準に達していない。
吉村氏は東京都を中心にデルタ株が広がっていることに言及し「東京で起きていることが大阪で起きないとはいえない。一挙に感染が拡大したら一挙に(病床が)埋まる」と警戒感を示した。
その上で40~50代の感染者が増えているとして「中等症病床がどう埋まっていくかを注意してみていきたい」とした。