公館に歴代知事5人の胸像、7月末退任の兵庫知事は「旧態の遺物でいらない」

兵庫県公館(神戸市中央区)に展示されている戦後の歴代知事の胸像について、7月末で退任する井戸敏三知事(75)が自身の像の設置を望まない考えを示した。井戸氏は読売新聞の取材に対し、「旧態の遺物はやめた方がいい。前々から決めていた」と話しており、知事の胸像は5代でストップすることになる。兵庫県以外の近畿2府3県では、庁舎や施設に知事の胸像は設置していないという。
胸像は、1947年に戦後初の公選知事となった岸田幸雄氏以降、井戸氏の前任の貝原俊民氏(86年就任)までの5人のもの。かつては公館内の県政資料館に置かれていたが、改修に伴って「迎賓館」に移され、普段は非公開となっている。
県によると、岸田氏と、後任の阪本勝氏の胸像が作られた経緯は不明だ。62年に初当選した金井元彦氏と70年に就いた坂井時忠氏は、県立神戸医科大(現・神戸大医学部)の医師らでつくる団体が寄贈し、貝原氏の像は、漁業関係者らの団体から贈呈されたという。
兵庫県では金井氏以降、官僚出身の副知事が知事を受け継ぐ形が59年、4代にわたり続き、今月18日投開票の知事選では、県政の「刷新」を訴えた元大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)が、井戸氏の後継候補の前副知事を破って初当選した。
県によると、5人の胸像の扱いについては、8月1日に就任する斎藤氏が決めることになるという。