徳島大(徳島市)は27日、医学部で保管していた毒物のアジ化ナトリウム100グラムを紛失したと発表した。誤って廃棄したとみられる。成人で50~100人の致死量に相当するが、悪用されたなどの被害は報告されていない。徳島大は徳島保健所と徳島県警徳島名西署に紛失について報告した。
徳島大によると、アジ化ナトリウムは解剖実習の際に防腐液として使用し、解剖実習準備室の施錠できる保管庫に収納していた。5月に保管庫を新品と交換する際、職員1人が薬品の入れ替え作業をしていたが、中断した際にアジ化ナトリウムの入ったボトル(直径約8センチ、高さ約20センチ)を取り出すのを忘れ、別の職員がそのまま古い保管庫を廃棄した可能性があるという。7月8日、保管庫内を確認した職員が紛失に気づいた。
野地澄晴学長は27日の記者会見で、「過失によりこのような事態を招いた。多くの人に心配をおかけし深くおわびする」と陳謝。今後は、薬品の移動を2人で行うなど再発防止を徹底するとした。