政府が7月末の完了目標を掲げていた新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種で、読売新聞が道府県庁所在市と政令市、東京23区の計74自治体に同月末時点の接種状況を尋ねたところ、11自治体が「未完了」と回答した。ただ、「完了」の定義は自治体によって異なっており、11自治体でも2回目の接種率は平均で約70%となっている。
政府は4月、希望する65歳以上の高齢者全員に7月末までに接種を終えるとの方針を打ち出した。政府の4月下旬の調査では、全1741自治体のうち、政府目標通りに完了できるとの見通しを示したのは約1000自治体だったが、総務省などの働きかけにより、6月には全自治体が完了できるとしていた。政府は完了の明確な定義を示していない。
読売新聞の今回の調査では、完了の定義は「希望者全員が2回接種」(東京都荒川区)、「希望者が少なくとも1回接種」(前橋市)など、自治体により異なっていた。未完了と答えたのは、東京都豊島、板橋両区と、札幌、富山、甲府、京都、鳥取、松江、長崎、熊本、那覇の9市。主な理由として、国からのワクチン供給量が減ったことを挙げた。