無登録で先物取引への出資を募ったとして、警視庁は5日、投資会社「リプラス」(東京都港区)社長、山下寛子容疑者(48)(港区麻布十番)ら男女7人を金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で逮捕したと発表した。2017年以降、首都圏を中心に約1500人から約80億円を集めたとみて調べている。
他に逮捕されたのは、住所・職業不詳で指南役とみられる白石勢輔容疑者(64)ら。逮捕はいずれも3日。
発表によると、7人は17年4月~19年3月、金融商品取引業の登録がないのに、東京都内の事務所で客に株式先物取引への投資を持ちかけ、1都3県の33~63歳の男女12人から計約3500万円を集めた疑い。
同社は「女性の自立支援」と称するセミナーを開き、「月利3~10%の高配当」をうたって勧誘。客の約6割は女性だった。19年春頃に配当を滞らせ、20年10月頃に出資金の返還を停止。警視庁が同月、本社などを捜索していた。
都内の会社員男性(57)は17年、白石容疑者から勧誘され、まず100万円を出資。月8万円の配当を受け、出資額を増やした。配当が滞る時もあったが、「海外口座が凍結されたが、大統領に直訴するので心配ない」という白石容疑者の言葉を信じたという。
最終的な出資額は約4900万円。返金のめどが立たず、男性は「老後の資金を返してほしい」と話した。