名古屋市の出入国管理施設でスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、出入国在留管理庁が調査報告書を公表したことを受け、遺族らが10日、東京都内で記者会見した。
ウィシュマさんの妹ワヨミさん(28)は「なぜ体調が悪かったのに姉を仮放免しなかったのか。一体何人亡くなったら医療体制を変えるのか」と声を詰まらせた。弁護団の指宿昭一弁護士も「結局入管全体の責任は認めず、軽い処分で済ませようとしている。そういう責任逃れの報告書だ」と厳しく批判した。
弁護団によると、入管庁から10日、2時間程度に編集した監視カメラの映像を遺族のみに開示すると連絡があった。弁護団は編集前の2週間分のデータの開示と弁護士の立ち会いを求めており、ワヨミさんは「ビデオを2週間分出すまで戦っていきたい。それまでは帰れない」と話した。
一方、支援団体は10日午後、名古屋出入国在留管理局に再発防止を求める申し入れ書を提出。団体の松井保憲顧問は報道陣に「最終報告と言っているが、これが出発点だ」と述べた。
名古屋入管は「亡くなった方に心からお悔やみとおわびを申し上げる。再発防止に全力を挙げる」とのコメントを出した。
[時事通信社]