「磯焼け」防止応援ランチ 食害の魚を食べて藻場再生へ 25日限定

海藻が食い荒らされ、繁茂しなくなる「磯焼け」を引き起こす魚の一種、ノトイスズミを使った限定ランチが25日、長崎市の県庁内のレストラン「シェ・デジマ」に登場する。魚の食害を防いで藻場を再生するのが目的で、企画した県漁港漁場課は「おいしく食べて、磯焼け対策につなげたい」とアピールしている。【田中韻】
藻場は海の生物を育み水質を浄化するため「海の森」と呼ばれている。しかし近年、海水温の上昇によってノトイスズミやアイゴなどの植物を食べる魚類が増加。集団で海藻を食い尽くし、磯焼けが深刻化している。同課によると、県内では1980年代後半ごろから問題が報告され始め、アワビ漁に影響が出た事例もあるという。
ノトイスズミは大きいものは体長約70センチを超え、県内では五島や壱岐、対馬などに生息している。独特のにおいがして食べられる部分が少ないことから、捕れてもほとんど廃棄されてきた。しかし身は淡泊で歯ごたえがあり、伊豆諸島では湯引きにして食べられているため、対馬地区漁協女性部が有効活用のためレシピ考案や商品開発に取り組んでいる。
「シェ・デジマ」では7月に初めて限定ランチを実施。好評だったため第2弾を企画し、今回は壱岐産ノトイスズミのゴマソテーが提供される。午前11時から限定150食、500円。問い合わせは同課(095・895・2861)。