4人死傷、車線変更が事故誘発…過失運転致死傷容疑で逮捕の男「今は何も答えたくない」

群馬県伊勢崎市の北関東自動車道で昨年12月、車線変更によって別の車がガードレールに衝突して4人が死傷する事故を誘発したとして、県警は10日、建設会社社長の男(54)(栃木県真岡市)を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)と、道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕した。県警は、防犯カメラの映像などから、単独事故ではないと判断した。
発表によると、男は昨年12月13日午前3時50分頃、北関東道西行き線伊勢崎インターチェンジ(IC)付近の追い越し車線を乗用車で走行し、走行車線にいた同県桐生市、縫製業三田昌子さん(当時64歳)の乗用車の前に入る形で車線変更。避けようとした三田さんの車をIC分岐点のガードレールに衝突させて三田さんと後部座席の同市、会社役員岡部喜代美さん(当時56歳)を死なせ、同乗者2人に重軽傷を負わせたまま現場から逃走した疑い。
県警の調べに対し、男は「今は何も答えたくない」と認否を留保しているが、捜査関係者によると、逮捕前の任意の調べには「車が衝突する音は聞いた」と話していたという。
また、当初は単独事故とみられていたが、助手席にいた60歳代女性が「右から幅寄せしてきた車を避けようとしたことが事故の原因」と証言し、遺族らが真相究明を求める上申書を県警に提出。県警は関係者への事情聴取と防犯カメラ映像の解析を進め、故意の「幅寄せ」や「あおり運転」ではないが、男の運転が事故を引き起こしたとみて立件した。
三田さんの夫(66)は取材に対し「妻が帰ってくるわけではないが、事故原因が分かってほっとした。これで前に一歩進める」と語った。