菅首相が靖国に玉串料、参拝見送り=閣僚は2年連続、小泉・萩生田氏ら―終戦記念日

菅義偉首相は終戦記念日の15日、東京・九段北の靖国神社に代理人を通じて玉串料を私費で納めた。参拝は見送った。中国や韓国は首相の靖国参拝に強く反対してきた経緯があり、菅氏も両国や、日韓の対立激化を避けたい米バイデン政権に配慮したとみられる。
菅氏は15日、全国戦没者追悼式への参列に先立ち、東京・三番町の千鳥ケ淵戦没者墓苑を訪れ、献花した。
昨年9月の菅内閣発足以降、靖国神社の秋と春の例大祭では閣僚を含めて参拝はなく、菅氏は祭具の真榊(まさかき)奉納にとどめてきた。ただ、この日は小泉進次郎環境相、萩生田光一文部科学相、井上信治科学技術担当相の3閣僚が参拝した。終戦記念日に閣僚が参拝するのは2年連続。今月13日には岸信夫防衛相と西村康稔経済再生担当相が参拝している。
萩生田氏はこの後記者団に、私費で玉串料を奉納したと説明。中韓両国の反発に関し「自国のために尊い犠牲となられた先人に尊崇の念を持ってお参りするのは自然な姿だ。ご理解いただけると思う」と述べた。小泉氏は取材に応じなかった。
閣僚以外では、自民党の安倍晋三前首相、下村博文政調会長、高市早苗前総務相らも参拝。安倍氏は記者団に「ご英霊にみ霊安かれとお祈りをした」と語った。新型コロナウイルス感染拡大で昨年に続き集団参拝を見送った超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」は、会長の尾辻秀久元参院副議長が代表して参拝した。
現職首相の参拝は2013年12月の安倍氏が最後。その際、副大統領だったバイデン現大統領が事前に自重を促し、参拝直後には米政府として「失望」を表明して日米関係が一時ぎくしゃくした。
[時事通信社]