駅ホーム天井板の一部が落下、雨水吸った重み影響か…久留米市は4年連続の被災

福岡県内は14日、停滞する前線の影響で激しい雨に見舞われ、11市町で大雨特別警報が発表された。各地では道路の冠水や土砂災害も相次いだ。
福岡管区気象台によると、大雨特別警報が発表されたのは、14日午後5時現在で、福岡、那珂川、久留米、小郡、うきは、朝倉、大牟田、八女、大川、みやまの10市と大木町。県のまとめによると、同日午後3時までに、警戒レベルが最も高い「緊急安全確保」が、福岡、大牟田、久留米、八女、小郡、うきは、朝倉、みやま、那珂川の9市の約24万世帯、約53万人に発令された。
県内では、冠水などの道路被害を143件確認。浸水などの住宅被害は32件にのぼり、崖崩れも県内19か所で発生した。14日に開かれた県の災害対策本部会議で、服部知事は「これまでに経験したことのない大雨となっている。県民の安全確保に全力を挙げるとともに、避難所における新型コロナの感染症対策に万全を期してほしい」と述べた。
久留米市では川の水位が上昇し、行き場を失った支流などの水が周辺にあふれる「内水氾濫」の影響で道路の冠水や住宅への浸水が相次ぎ、4年連続での被災となった。
同市梅満町周辺では、消防や警察がボートで住民を救助。同市東櫛原町では住宅地などの道路が冠水し、一時通行止めとなった。
北九州市でも大雨が続いた。福岡管区気象台によると、小倉南区の観測点では、11日午前0時の降り始めから14日午後4時までの雨量が430ミリに達した。
市災害警戒本部によると、八幡東区の80歳代男性が13日、雨で足を滑らせて転倒し、肩に軽いけがを負った。また、八幡西区では木造2階建て住宅の屋根や壁の一部が崩落。14日午後3時半までに門司区や小倉南区など計10か所でのり面が崩れたり擁壁が倒壊したりしたが、いずれもけが人はいなかった。
小倉北区のJR小倉駅では13日午後9時頃、駅ホームの天井板の一部が落下した。JR九州によると、落ちた板は長さ90センチ、幅60センチ、重さ約5・8キロ・グラム。雨水を吸って重みで落下したとみている。けが人はいなかった。
市は13日に市内全区の土砂災害警戒区域などの約5万6700世帯に避難指示を出し、市内約140か所に避難所を開設。14日午後3時までに計146世帯226人が身を寄せた。